火災保険はネットや通販で契約しても平気?違いはないの?

そもそも火災保険って何?正しく理解するには?

火災保険は安心保障のスタートライン。しっかり調べて完璧をめざそう!

なぜ通販型の保険料はそんなに安いのか

いまの時代は保険を代理店型(訪問販売)ではなく、ネットを通じてダイレクトに契約してしまう通販型保険で済ませる人が増えています。支払う月々の保険料が代理店型にくらべて格段に少ないからです。

では一般の商品と同じように、支払う額が少なければ商品の質(火災保険)も劣るのかというと、それほどでもなさそうです。実は保険の中身(保障の内容や範囲)は、細かく決められているため、代理店型(訪問販売)だから保障内容がいい、通販型だから劣るということはありません。

どちらで契約しても保障の内容に大差はなく、あるのは何かがあったときに、専任の担当者がやってきて対応してくれるかどうかの違いだけです。ではなぜ同じレベルの保険なのに通販のほうが安いかというと、人件費がかかっていないからです。

通販型保険料が安い理由/保険内容の違い

  • 代理店型の火災保険料には、全国各地域での事務所の開設費用や人件費、人材教育費、訪問販売員に支払う歩合給分のお金が加算されている。
  • 通販型の火災保険料には、事務所の開設費用も人件費もほとんど発生しないので、
  • コストがかからない分、保険料が安く済んでいる。
  • 火災保険に限らず、保険商品の保障内容や保障範囲は、店舗型であっても通販型であっても大差はない。
  • 代理店型保険がいいとされるのは、親しくなった訪問販売員が定期的に訪ねてくれ、なんでも聞けるから。

保険の中身に大差はない通販型と店舗型

代理店型の保険商品のほうが安心とされるのは、よく考えてみると保険の中身(保障内容・範囲)ではなく、訪問販売の担当者と親しくなれて、何かがあったらスグに来てくれるからという程度のことです。しかも定期的に来てくれるのは、客を“新規扱い”している最初のうちだけです。

多くの販売員は、新規の顧客を獲得するのに必死で、ある一定期間が過ぎると顧客は放置状態となり、顧客への顔出しは年に数回程度。訪問が頻繁になるのは、保険内容の見直し時期がきたときだけです。“代理店のほうが保険の質が良い”ということには、理屈で考えても何もつながっていません。

代理店型を悪く言うつもりはありませんが、利用客が“保険内容・範囲を良く理解”してさえすれば、それで済むだけの話です。火災保険にしても地震保険や他の特約保険にしても、内容に大差はないのですから、それだけを単純に比較するなら、“代理店型の火災保険のほうが割高”ということになります。

強いて言うなら、保険も日々進化しているので、保険プランそのものの変更を考えたり、家族構成の変化があったりで、保障内容・保障範囲の提案を受けたいときには、訪問販売型のほうが便利かもしれません。しかしそれは生命保険によくある事柄で、火災保険では必要に迫られることはありません。